ゼミや講義でよく話しますけど、この世の中で法令がまったく関係しない分野はほとんどありません。日本では、少なくとも政府のガイドラインが支配することが多いです。そうやって考えると、実は、世の中で起きている現象の多くの裏には、法令やガイドラインが関係していることになります。
法学部にいると、どんな法令やガイドラインが関係していて、どの部分が自分や自分のクライアントにとって重要なのか、すぐに理解することができます。他の学部にはできない芸当のはず(笑)。
ニュースでは、ときどき「なぜ」に答えてくれることはありますけど、本当の原因に切り込むことは稀です。調べられないからです。専門家に聞く、ことはできても、自分では調べない人がほとんどです(笑)。自分で調べられたらどうなると思います?他の人より、たとえば、さまざまなニュースよりも現象をさらに正確に捉えられます(コメンテーターに教えてあげることもできます)。それだけにとどまらず、企業だったら競争相手を出し抜いたりすることができます。
僕にとって毎日が楽しいのは、日々のニュースが、日々の生活が講義やゼミのヒントやネタをくれるからです。悲しいニュースなら、どうして事件が起きたのかとその是正方法を考えればよく、逆に良いニュースなら、それを応用してもっとよいことを広める術がないのかを考えれば良い。毎日のニュースが、法律を探し、分析し、使うための機会をくれるんです。
法がすべてを支配する、そんな大それたことは言いません。でも、法が関係しない世界はほとんどない。だからこそ、世界で法がどのような役割や影響を及ぼしているのかを理解し、ビジネスなどに応用できることが求められていると信じて止みません。
世の中の現象の裏、法令の勉強を介して知りたくないですか?