アメリカ契約法を教えていたりすると、自分の代わりはたくさんいるし、だからこそ、自分にしかできない講義やゼミをしないとダメだな、って毎回、痛感します。
大学で講義を受けているとなかなか気付かないかもしれませんけど、バイトしていたらわかりますよね。自分が休めば別な人にヘルプを頼まれるだけ。要するに、ある時間に誰かが居てくれて、それなりの働きをしてくれればそれで十分。自分でなければ困る理由なんてないんです。そして、次は自分がヘルプを頼まれるかもしれない。ヘルプを頼まれるとき、マネジャーは凄く優しいでしょう。どうしても入って貰いたいからです(笑)。
(本当は、誰だとどのくらい売り上げが違うとかはあり得ますけど、シフトが回らないと重大な問題になるので、とにかく誰かを張り付けないといけないわけです。)
自分の代わりがたくさんいるんだ、ということに気づけると、生活は一変すると思います。自分が他の人より大事にして貰うために、他の人より使って貰うために自分は何をしないといけないのか、と常に考えさせられるからです。いただいた仕事には最善を尽くすのは当たり前。そうしないと、次の仕事は別な人が取ってしまうでしょう。
単に法律のお勉強をしていると、そういう当たり前のことに気付かないまま卒業してしまうかもしれませんが、就職活動なんて「代わりがいる世界」の最たるものでしょう。内定辞退を十二分に考慮に入れて、採用面接は行われています。あの人がダメならこの人、この人がダメなら別な人、そういう流れです。確保すべき人数をベースにして、内定辞退をされる可能性を考慮して採用していくわけです。
代わりのいない人間になれたら、本当はいいですよね。あの人の代わりはいないって言われてみたいものです(笑)。ゼミでは、皆が同じプレゼンをする必要は無いですし、同じアイディアで議論する必要はありません。基本を活かしつつ、斬新で独自のアイディア、プレゼンのスタイルを模索してみてください。