オーデマピゲ(Audemars Piguet)というスイスの高級時計ブランドには、
"To break the rules, you must first master them"
というキャッチコピーがあります。ルールを破りたければ、まずはそれを習得(支配)しなければならない。単純に訳せばそういうことですけど、プレゼンにも言えます。司法試験の答案とかにも言えるかも。
プレゼンにも答案にもやはり基本の型があります。別に、型どおりにやらなくても書かなくても、評価される可能性はあります。でも、それには当然ながらリスクが伴う。いきなりリスクに身を任せるのはカッコいいですけど、ある意味で「向こう見ず」な感じです(笑)。オーデマピゲがいうように、まずは基本を習得、ないし支配しませんか?そうすれば、自ずと基本を破ることができます。
学生の中には、基本を教えても前期ずっと無視し続けた人が結構います(笑)。それで、上手くなっていないとか、言ってもいいですけど、まずは基本をやってみてくださいな。立ち方、手の置く場所、目線、話す内容の取捨、時間配分、抑揚の付け方、話すスピード、すべてもう教えているんです。使っている人、どのくらいいますかね。
基本は基本でしかないけど、基本をマスターしないと、それ以上はない。
最高の文章やプレゼンには型はないけど、最初は型から入らざるを得ないのも事実。
基本は面白くないし、我慢するのは辛いけど、少し辛抱したらすごく上手くなりますよ。
オーデマピゲのキャッチコピー、意外に深いです!
ちなみに、メルセデス・ベンツのキャッチコピーは、最善か無か(Das Beste oder nichts)です。基本がないプレゼンは、無だと思います。
基本の習得、ぜひ頑張ってください。僕も、いつも基本を意識して話していますので。