2016年12月21日水曜日

ゼミにもいろいろある

青学でのゼミは医療と法をテーマにしていて、ある大学で行っているゼミとほぼ同じ内容ですが、4月からやってみて思うのは、結果がまったく違うということです。良くも悪くも違っています。同じように教えているのにどうして違うのか、とても興味深いです。

1つめは、非常勤として教えているところとテニュアを貰って教えているところでは、学生との交流の密度がどうしても違う、ということはありえます。密度が高いとよいかといえば、実際にはそうではないですね(笑)。安心して楽してしまう学生や、学問ではなくイベント的な要素を求める学生が多くなりがちです。もう少し言葉を選んで書くなら、テニュアを貰っているところでは学生のイニシャティブでさまざまな活動を組み込んでいくことができる分、教える内容は限定的になったりもします。

2つめは、就職活動と同じですけど、ゼミにフィットしない学生がどの程度いるか、ということだと思います。志望理由や面接を通じて慎重に選抜しても、結局フィットしない学生はどうしても不可避的に出てきてしまいます。僕のゼミでは、法律を学んで使うことの面白さを追求するので、そもそも、法律を学ぶのが嫌いなヒトには向かないのですけど、難しいものです。仮にぴったりフィットしなくても、居心地のよいゼミにしようとすれば、当初予定していた内容を削って、フィットしない学生に合わせて内容を修正していくことになります。

3つめは、目標の共有ですね。僕は、医療と法を題材にしていますが、ゼミで就職活動や就職後も役に立つような法的な知識を習得することを目標にしています。学生の中には、必ずしも目標を共有して貰えない人もいます。どうしたら共有できるのかは、僕の中でも答えがまだ見つかっていません。特別なインセンティブを与えるものでもないですし、かといってサンクションを課してまで共有しても仕方ないですし(笑)。

ゼミで伝えられることは多くないですし、ゼミの期間は長いようで短いです。
皆さんも、良いゼミをぜひ選んで、楽しい時間にしてくださいね。