「宴のあと」に残ったモノは何でしょう?何かは必ず、皆さんにも残っていると思います。残ったモノを使って、後期に臨めたら嬉しいです。
合宿は、いろいろな意味でゼミを変えると思います。2泊3日も一緒に居れば、いろいろなことが起こりますし、何より、準備から実施に至るまでにさまざまなことに対処しなければならないからです。企画運営側の学生はもちろん、参加してくれる学生にとっても、貴重な経験になると思います。合宿を通じて仲良くなれたら、それだけでも十分ですけどね(笑)。
合宿の講義パートは、例年、医療を少し離れてより現場の問題を扱っています。疲れて起きられない学生はいましたけど、それは仕方ない(笑)。大事なのは、法学部で学んだ知識をどうやって将来活かせるのか、ということを理解し、後期からの講義に臨めるようになることだと思います。後期からが本番です。後期が終わるころには、就活モード一色になりますから。
プレゼンは、学生間で評価し合う、というはじめての試みをしました。誰かに批評されるのは辛いし、恥ずかしいかもしれませんが、比較されたり、批評されて、自分のプレゼンをより客観的に見直せたらいいですね。プレゼンテーションでは、伝えたいメッセージの中身と、その伝えたい気持ちの強さを表現できたら、さらに良くなるように思います。形式の話はそろそろ終わりにして、後期では中身やパッションをどう表現していくのか、という話に移れたらな。淡々と話すだけでは、なかなか本質は伝わらないし、説得力も出てきませんよ!
最後に、広報担当の学生からは、ある「作品」のお披露目がされました。時間と労力をかけて作られた作品を拝見して、感動してしまいました。1つの作品は作って終わりではなく、ここからはじまりなんだよな、としみじみと思います。満足感と反省、作品が手を離れたことによるむなしさとかは、やってみた人にしかわからないものです。講義や食事、さまざまなレク、そして懇親会に加えて、貴重な作品のお披露目の場に出席でき、作品をゼミ生と共有できて、本当に特別なゼミ合宿になりました。ありがとうございました。
僕のゼミではあくまで学生が主役で、僕は黒子でいいと思っています。ゼミの中で僕が最も黒子になれるのが合宿です。今回の合宿では、学生が徹頭徹尾主役の時間を過ごせました。僕もこの特別な「宴」のあと、一生懸命講義やゼミに臨めそうです。
僕は、このゼミを大きくしたいとか、ゼミの人気を上げたいという気持ちはあまりないのですが、ゼミに応募して在籍することになった学生が満足でき、卒業の時にこのゼミでよかったと心から思えるようなゼミにする努力は続けたいな、って思います。フェイスブックやマイクロソフト、アップルなどの会社がそうであるように、最初から大きくて成功している会社はありません。苦労して、厳しい時を乗り越えて今に至っています。さらに言えば、一度、大きくなって成功しても、その後、業績が悪化して苦しむ会社も多くあります。ゼミだって同じです。僕は人気で他のゼミと勝負はできませんが、せめて満足感や後悔のなさだけでは、どのゼミにも負けないように、日々進化や深化を続けられるゼミに
していきたい、そういう思いを新たにできた合宿でした。
参加してくれた学生の皆さん、本当にありがとうございました。Special thanks to the organizing students!
(Photos taken in Sep. 2018 in Izu, Shizuoka, JAPAN)