僕は少しの時間を使って、車でいろいろな場所を巡ったり、大阪で講演したり、講演内容を核にして執筆したりという夏休みでした。あまり休んでいませんが、それでも学期中よりはリラックスしています。夏休みに得たモノは、自分らしさや自分が大事だと思う価値を大事にしたいと言うこと。他の人と同じことをして、同じように稼ぎたくないなぁ、と改めて思いました。これが学者の生きる道、そんな大それたものは僕にはわからないけど、最低限、学生には伝えておきたい、覚えておいて欲しいことを全力で教えて、あとはサヨナラ。それでいいんじゃないかと思います。学生にしてみれば、少しドライに感じるかもしれないけど、ドライだからこそ講義やゼミの時間に全力で打ち込める。「なあなあ」の関係ではないからこそ提供できる講義やゼミにしたいです。
天気や綺麗な景色が移ろいゆくように、流れている時間は無限ではないです。インターン、とりわけワンデイのインターンに行けば、時間が有限で取り返せないことには容易に気付くはず。やり直しが効かないことも痛感するはずです。僕の講義やゼミも、二度と受けられないものにしたい。単位を取りたいだけなら、他に行くか、ぎりぎりの勉強をして上手くとればいい。でも、それは僕の期待する講義やゼミではないです。
成功でも失敗でも、何もないよりはマシです。成功なら、成功体験を使ってさらに頑張れる。失敗なら、失敗を分析して反省し、改善に使うことができる、でしょ。お酒で飲みつぶれても、最終電車に乗り遅れても、旅行でバスを逃しても、ぜんぶ貴重な経験であり、思い出。どんな小さな思い出でも、貴重な経験に変えられます。是非、何かしら得てください。
ゼミではもうすぐ合宿ですね。
皆は存分に楽しめますように。僕は、ゼミの中で唯一、医療に関係ない話題を扱うかもしれない機会なので、面白い話ができるように準備します。あくまで、刺身のツマというか、合宿ではメインにはならない前菜でしかないけど、法律がいかに面白くて、社会に出てからも使える道具なのか、分かって貰えたらと心から思っています。
(A photo taken in Aug. 2018, in Tokyo)