2019年3月7日木曜日

毎年、少しずつゼミを変えたいーゼミだって、変わらなきゃ

僕は青学で5年目になります。3年で一区切り、そう思いながら×2倍になりそうな勢い(笑)。時間をかけて、各ゼミ生のおかげで、ゼミはだんだんと形になってきているようには思います。かつて、マイナーな「医療と法」を扱うゼミでしかなかったけど、いまは普通のゼミ。でも、まだ普通のゼミでしかないです。この先がまだまだある。僕が青学にいる限り、ゼミは変えていかなきゃいけないなって思っています。少しずつでもよくなるように。

少しずつでもゼミをよくするってなんだろうって考えると、なかなか答えが出ないんですよね。学生の満足だけで計ると、最悪、楽なだけになってしまいそうだし。逆に、社会でためになるっていってみても、それだけだと学問的な部分は欠如しかねない。バランスを取りながら、別なゼミとの差別化を図る。このゼミにしかない売り物を常に考えています。

そういう意味では、常に「挑戦」しています。新しさ、他にないものを提供できるように、皆で創り出せるように。だから、リスクを取ってみています。青学内外でイベント開いてみたり、新しい分野で論文を書いたり、講演したり。テレビに出るような派手さはないけど(笑)、それでも、ゼミに還元できるようにまずは自分でリスクを取ってみています。だって、リスク取らない人が「リスクないところにリターンはない」っていってみても空虚でしょ。失敗を知らない人がリスク取れなんていえないですよね。だから、自ら、普通しないようなことに身を投じてみています。まあ、単に面白いから、やってみたいからでもあるんだけど(笑)。それで、あとから後悔したりして。

法律を学ぶって、究極的に言えば、人よりうまくリスクを取れるようになる、そこに価値がある。なぜなら、リスクを軽減したり増やしたりする要素の1つに、法令やガイドラインがあり、それをうまく使えた人の方が、リスクをコントロールしやすいから。僕らは、それを医療という題材、すなわち、最もハイリスクな分野の1つを扱って学ぶわけです。別に、法学部を出なくても法律書は読める。勉強もできる。でも、そんな紙の知識じゃない、生々しい世界を僕らは体験する。人の生死に向き合い、法令等を同のように駆使してクライアントを守るのかを考える。その場で必死に考えて、議論し、メモに起こし、プレゼンの形にする。それが僕のゼミ。

(たぶん、法律に対する見方がぜんぜん違うゼミなんだと思います。)

堅い法律論も大事だけど、ルールに事実をあてはめるだけ、判例や学説を覚えるだけの4年間じゃ物足りなくない?僕は、もう少し別なやり方で皆と法律を学びたいです。

明日からはじまるプレゼミに応募でも、そんなゼミでもよかったらぜひ、応募してください。これからゼミに入る新3年生は、最初の講義で僕がどんな事例を使うのか、楽しみにしてほしいです。新4年生は就活でお忙しいでしょうけど、去年にもまして実践的にやりたいですね。人数が少ないときは、リアルタイムの本格的なディスカッションもはじめてやってみようかな(笑)。