就活している皆さんも、そうでない人も、ピンチって必ず直面しますよね。どうしてますか?なんとなく、危機が過ぎ去るのを待つのも、学生のうちはよいかもしれないですね。大人になると、危機は過ぎ去っても事はそれでは終わらない。そのあとにも、責任問題とか、事後対応とか、いろいろあります(笑)。ピンチに追い込まれたら、あなたならどうしますか?
ピンチって、本当は追い込まれにくくしておく必要があります。どうしたらピンチになりやすいのか知っておく必要がある、ということです。逆説的な言い方をすると、学生のうちにたくさん、ピンチに遭遇しておきましょう。そうすれば、ピンチってどんなときにおこるのか、なんとなく、感覚的に分かるようになりますし、なにより、ピンチになっても動じなくなります。それってすごく大事です。なぜなら、大人になったら、逃げたくても逃げられないからです。会社のために、自分のために最後までやりきるしかないんです!
ピンチなので、自分の力ではもうどうすることもできなくなっている場合が多いわけですけど、どうするか。やはり、適時に、適切な人に相談し、報告することと、上司や責任者に指示を仰ぐことですかね。自分でどうしようもなくなっているのに、自分の手元に置いておいても事態は改善しません。いち早く事態を報告し、相談し、指示を仰ぎましょう。ここでは、正確に事実を伝えるだけでなく、現時点までに自分がした対応とその結果、今後の見通し、解決に使えそうなリソースなどを情報提供しなければならないでしょう。
一番苦しいのは、連絡が取れない場面です。スパイドラマや映画の世界ですね(笑)。この場合は、目の前で最善を尽くすしかないです。独りでよりは、誰かと知恵を絞り、助けが来るまで耐えきる。それに尽きます。独りで考えると、向こう見ずなになったり、リスクを見落とす可能性があります。
ピンチの時は、どうしても、目の前のことだけ考えてしまう。就活であれば、目の前の会社でお祈りをもらいそうとか、直近の面接のこととかです。でも、もっと大きくとらえてもいいかもしれません。なぜピンチに陥っているのかという原因について、考える時間はなかなかないかもしれないけど、誰かと、ほんの数分でも、分析して対策を考えられたら次に繋がります。最悪、目の前の会社でうまく振舞えなくても、その先、次の会社とはうまくやれるかもしれない。局所的な視点を少し広げてみる。そして、自信をもって、目の前の会社に向かう。その繰り返しが大事なんじゃないかなって思います。
僕も今、ある意味でピンチの真っただ中(笑)。先にはいろいろ待っているかもしれないけど、それはそれとして、ここで書いているように、今できる最善のことをタイムリーにやるだけ。覚悟を持ったら、前向きになれる。就活でもなんでも、前向きな人の方が感じがいいですよね。私ダメとか、もう何社も落ちたからダメじゃなくて、何社も落ちたけどここから〇〇を直していくぞ、そういう前向きさがピンチをチャンスに変えるんじゃないかな。
最後に、法学部にいると、どうしても「当てはめ」に慣れすぎちゃって、ちゃんとやったのに駄目だったって思いがちですけど(僕もそうでした)、現実社会は法学部で習うようには動いていない。ちゃんとやってもダメなことばかり。ルールどおりにやっても、うまくくいかないことはたくさんあります。前の会社でうまくいっても、目の前の会社や次の会社でうまくいかないこともある。OBやOGの話を聞いて、助言どおりに頑張ったのに、その会社に落ちるかもしれない。それが現実。驚くことはないです。だからこそ、自分を信じて、目の前の事態に対して最善を尽くしてください。失敗して、はじめてわかることがあるのですから。応援しています。