2018年5月25日金曜日

時間にしか生み出せない価値がある?

僕のゼミは、無駄を極力まで省いていますが、時間をかけないと得られないもの、価値はやはりあります。それを忘れないでください。

ドライフラワーって知ってますか?人工的に乾燥させて瞬時に作り出せなくはないですけど、普通、時間をかけて少しずつ水分を抜いていきます。時間をかけることで、風合いが生まれてきます。時間にしか生み出せない風合いがあるわけです。

一般的なゼミで経験できて、僕のゼミで経験できないのは、1週間程度、グループで缶詰になって調べ物をしたり、レジュメを作成したりする作業です。また、ゼミ全体で何か作品を作り上げるために長い時間を割く、ということもできません。このような時間集約的で、しかも試行錯誤の連続のような作業では、グループで何かを生み出すときに必ずと言っていいほど生じうる衝突、交渉、締め切りまでのスケジュール管理、進捗管理に基づく目標の再設定などを経験することができます。僕のゼミには、そのような貴重な経験をする機会が欠けていることになります。

僕は、貴重な経験についてはゼミ生の自主的な努力や活動に委ねることで、ゼミの内容を他のゼミとは決定的に異なるものにしています。ゼミ生には、法曹の世界だけでなく、他の業界でも、法学の知識を駆使して新しい時代を生き抜けるような人間になって欲しいです。そのためには、よりインタラクティブで、よりアウトプットを重視したゼミにする必要があると思っています。期限までに集中して一定の成果物を出す、それを相手に上手に表現できるようになってもらいたいです。

青学というと話が大きすぎますが(笑)、少なくとも僕のゼミでは、「現場で使える、世界で自分を活かせる法学」を学べます。

言い換えれば、僕のゼミを出たら、医療と法に関する事例検討を通じて、「現場」で法学を使える人間、「世界」で法学を使って自分を活かせる人間になれる。少し大げさですけど、そのくらいの意気込みで頑張ります!

時間は偉大であり、あらゆる事象の制約としてはある意味最大級のもの。人生も有限ですしね。限られた時間を、自分にとってより有用なものに振り向けて頑張ってください。

(Photo taken around Akasaka in Tokyo in May 2018)