一般教養は、侮るなかれ。法学のお勉強には効果絶大です。すごく大事です。法律は、言葉の学問なので言語学とか論理学、はたまた文学を勉強するのもよいです。また、数学とか経済学は、ロジカルな思考を鍛えるのにはうってつけ。世界をシンプルに理解して、それを数式で表すか、言葉のルールに置き換えるかの違いしかないので、やって損は絶対無いです。ミクロ経済とか国際経済学とか、僕も履修してました(笑)。心理学とかもいいですね。結局、法学では人間の争いを扱うので、ヒトがどうして争うのかとか、どうしたら不安や争いを止められるのかなどなど、知っておいたらお得です。国際政治や国際関係論、計量的な政治学も、法律ではどうにもならない世界として面白いです(パワーや投票行動次第で何でもできる、できなければ仕方ない、要はそういう世界なので)。
法律だけ勉強して頭良くなってみても、実際には使えないですよ(笑)。教科書事例なんてぜんぜん出会えないですから。目の前の事案を理解し、教科書事例のどれに近いのか、どの論点が関係しているのかを把握して、違いがあっても同じ回答になるのか違う回答になるのか、違いってそもそもどの程度なのかなどを考えられなきゃ無駄です。
そういう意味では、法学にはセンスが要ると思います。鍛えたら誰でもある程度は理解できますし、使えるはずですが、それでもセンスがモノを言う。リーガルマインドとかいうまでもなく、自分に有利な議論を法学を使って展開できる学生になってください。
一般教養は、法学にとって非常に大事ですから、どうか侮るなかれ。