2017年1月25日水曜日

法的なセンスを磨くってどういうこと?

2016年度のゼミと講義をすべて終えて、今一度、法的なセンスを磨くってどんなことなんだろうって考えています。センスだから、そもそも後天的に鍛えられるのかとか、弁護士とか法曹三者にならないヒトにとって鍛えて意味があるのかとか、いろいろと論点はありそうです。

僕が考えている「法的なセンス」というのは、ある事象があってそこに問題があると思われるときに、法的な争いになりうるかを判断できるかどうかに加えて、もし法的な争いになる場合には自分に有利な議論を展開できるかどうか、そしてそもそも、ある行為をしたときに将来、法的に問題になり得るかどうかについて鋭敏でそれなりに正しい感覚を持ち合わせているか、という点などを想定しています。

僕は、法的なセンスは法曹三者以外でも活用可能だと考えていて、最近、さまざまな学生と一緒に勉強していて、たぶん活用可能なんだろうって勝手に思い込み始めています(笑)。学部の講義やゼミでも、さまざまな実務家が参加している大学院の講義でも、法的なセンスを磨いたら明日から、見える世界が変わる、そう信じてやみません。大きなことが言いたいわけではなく、法ってそれくらい社会にとって重要だというだけですし、それをうまく使えたら、もっともっと世界はよくなる気がするのです。

このブログで僕の講義内容やゼミでのお話をすべて書いてしまうことは出来ませんけど、法的なセンスってやはりありそうですし、従来の法学教育だけでそれを鍛えることはたぶん無理です(practically impossible)。

僕は、青山学院大学などで法的なセンスを磨ける講義やゼミを創造していきたいと思っています。