2017年1月22日日曜日

プレゼミと本ゼミとの関係について

僕のゼミでは、プレゼミと本ゼミの内容が重なり合うので、連続して受講する必要が必ずしもありません。本ゼミでは、医療と法を通じて、世の中のありとあらゆる問題を法的に分析し、簡易なメモにまとめ、プレゼンで説得力のある改善策を提示できるようになることを目指します。プレゼミには、医療と法についてそれほど関心がない学生が多く含まれるため、そのような学生でも楽しめるような内容を含めていますが、やっていることの本質は本ゼミと変わりありません。では、プレゼミだけ出て本ゼミは別のところに行くのが一番よいのではないか、という単純なことになるかというと、必ずしもそうではない、と僕は考えています。

本ゼミに入ると言うことは、原則として、そのゼミで卒論を書き上げることになります。卒論を書くのは意外と大変ですが、何より難しいと思うのはテーマを探すことです。まだ世の中でほとんど誰も気にしていないけれども本当は大事なんだ、と言えるテーマを探し出すには法的なセンスを駆使しないと無理です。プレゼミでその基礎を学び、他のゼミでその能力を発揮できる学生であればよいでしょう。しかしながら、法的なセンスはそんなに簡単には伸びませんし、他の先生には他の先生の教え方や流儀があり、合わない先生と一緒に卒論を書くのは想像を絶する苦痛です(笑)。

僕はプレゼミの学生に、必ずしも僕の本ゼミを選択することが望ましくない、と正直に話しています。2年半の期間一緒にいても、僕から得られる技術には限りがあり、むしろ半年+2年に分けて、2人の先生から教わった方が付加価値が高まる可能性が高いと思われるからです。

プレゼミで最重要視しているのは、法律を好きになることと、法的にモノを考えて、相手方にその内容をしっかり伝えられる(説得力のある形で伝えられる)ようにすることです。

1年生はそろそろ、プレゼミの選択ですね。
ぜひ、素晴らしいプレゼミと出会えますように。心よりお祈り申し上げます。