僕は、ゼミをよくするのは、第一にはゼミを構成する学生の力だと思っています。もちろん、僕自身がダメな点や改善すべき点に気付いて直すことは言うまでもないのですが、期末ごとにゼミ生に意見を貰って、少しずつでもその意見を反映させながら改善していきたいと考えています。
資本主義においてコーポレート・ガバナンスが極めて重要なように、ゼミが適切に運営されるうえではゼミのガバナンスが重要です。教員は当然ながら、さまざまな点で責任を負っていて、ガバナンスの中心にあるのかもしれません。しかしながら、ゼミを質を維持することはできても、おそらくよくすることはできないと思います。なぜなら、ゼミの主役はゼミを構成する学生であり、その満足につながるように運営されなければ、ある意味では「無駄」だからです。
毎期、いろいろな要望が出されて、その要望を精査し、できる限り反映させようとしています。1人の学生のために、というよりもすべてのゼミ生のためにです。
法学部のゼミですし、ゼミも組織ですから、ガバナンスを考えることで各期ごとに改善を実感できるとよいですね。なんだか、会社みたいですが(笑)。