2020年1月20日月曜日

【開催報告】第81回東大STIG PoPセミナー(2019年10月8日)

2019年10月8日、東大の伊藤国際学術研究センター特別会議室で、第81回STIG PoPセミナー/エビデンスとプロセスの相互作用で厚生労働分野のイノベーションを加速できるか?―EBPMのさらなる進展を見据えてー、が開催されました。

基調講演は、厚生労働省大臣官房・広報室長の野﨑 伸一先生から頂戴し、その後、パネルディスカッションのパートには東京大学大学院法学政治学研究科の城山英明先生、東京大学大学院新領域創成研究科・准教授の加納信吾先生に加わっていただきました。

初めて企画したラップアップセッションでは、株式会社セント・フォースのフリーアナウンサー、河西歩果さんに参加していただきました。記して深く感謝申し上げます。

なお、本セミナーは、先端医療のレギュレーションのためのメタシステムアプローチ(JST-RISTEX 科学技術イノベーション政策のため科学 研究開発プログラム)との共催で、武蔵野大学国際総合研究所から特別協賛をいただきました。

(写真はすべて、フォトグラファーの今祥雄さんによるものです。All photos by Photographer: Akio Kon)















【議論のポイント】


  • リスクが非典型化、複合化して「自助」、「互助」の基盤が弱まっていることであり、それに対する行政としての新しい対応の可能性
  • セーフティネットの張り直し、新しいコミュニティの創造、地域の実情に応じた包括的な支援体制の確保が挙げられた。
  •  具体的に言えば、生活の多様性・複雑性を前提に、伴走を基礎に置くモデル、顔の見えるケア・支えあう関係の拡充・発展から、コミュニティを再建するアプローチとしてのプラットフォーム(出会いと学びを生み、新しい展開が生まれる場)、包括的支援体制の構築に意欲的に取り組む市町村に、補助金を一括して交付など


  • 【課題】
    制度の適切な評価枠組みは何かということや、政策的な支援の根拠をどこに置くか、「公」を担う民間の役割(ヒト・モノ・カネ)の評価など

    【論点】
    EBPM(エビデンスに基づく政策立案)の深化を通じて活用されうる「プラットフォーム」は、健康医療分野、とくに先端医療でどのくらい応用可能なのか