2018年12月14日金曜日

What's done is done

ゼミで扱う事件は、すでに過去のものが多いですね。そういう意味では、取り返しがつかないことばかりです。お金で解決できるものや、お金で解決できないけどそれしか方法がない、そういう事件もあります。法的な解決という意味では、です。

おおよそ法的な解決しか学ばない法学部では、たぶん、しょうがないとか、致し方ないとか、そんな言葉ばかり耳にします。判決で世界が一変するはずはなく、その先にも変わらない生活、変えなければならない生活などがあるのに、僕らはそこまで想定できない。法的な解決がすべてではない、ってことです。その先がある。必ずあります。

客観的に事案を分析できる能力は大事ですけど、もっともっと事案に近づいてみたら、事案って見え方が変わるかもしれませんよ。不法行為法・製造物責任法の講義でも試してみましたけど、同じ記事でも、読み方で印象はだいぶ変わりますから。

責任のありなしの先、皆で考えてみませんか。