2018年12月9日日曜日

AI for Social Good by Google

2018年12月8日の午後、六本木ヒルズで参加してきました。面白かったというより、結構、衝撃を受けたというのが正しいですね。もう、普通の人がそれなりのAIを手にできる。あとは、使い方次第。そういう時代が目の前まで来ている。それを知りました。

たぶん、僕らがしている多くの仕事は、AIの方に分がある。特に、過去データから何かを予測するもので、人為的ないし主観的な評価を介しない世界なら。もちろん、人為的ないし主観的な評価によるばらつきを可視化し、減らしていけば、そのような世界でもAIに委ねて、僕らは他のことに従事した方がよいのかも(笑)。

法学部にいると、なんでも既存のルールで解決したくなるけど、それではもうダメですね(笑)。おそらく、技術的に解決できるならば、それが事実上のルールを生み出してしまう。「コード」っていうレッシング教授が書いた本の世界になる。大事なのは、それでよいのかっていう視点が必要になることでしょうね。働く人間の立場から考えてみると、技術で解決できるものに時間や労力をかけず、AIなどを駆使して解決する判断ができないと、これからは生きていけないでしょう。自分がすべき仕事を選別する、どんどん、AIに任せるべき事柄を任せていける人になれないと相当やばい、ってことですね。

AIが不得意な場面は確かにありますけど、その分野でさえAIと人間の刈り取り場になるかも。今は、既存のルールで守られているからAIが入り込めなくても、ルール次第ではAIに席巻される分野は多い。法学部では、刈り取り場についてAIの側からどう刈り取るか、逆に人間の側からどう守るか、そもそもその分野を刈り取り場にしてよいのかなどの議論をできたら楽しいでしょうね。

ちなみに、たぶんですけど、あらゆる事象をルールに基づいて競争して勝ち負けが決まる、そういうゲームに仕立て上げたら、いずれ、AIが席巻しちゃうでしょうね。ルールを少し曲げて考えられたり、入力するデータをうまく支配できないと、人に勝ち目はないかな。

でも、よくよく考えてみると、これってゼミでやっていることそのもの。それに気づけたゼミ生は、たぶん、AIの波に飲まれないで済むんじゃないかと思います。AIを都合よく使い倒す、そんな発想ってなかなか持てないものですかね。