プレゼミからであれば2年半、本ゼミだけだと2年の付き合い、それがゼミの関係です。実際にはそんなに長くなくて、就活のせいで前者は2年、後者は1年半になりますかね。その程度のものですが、人間にとっての2年や1年半は重要です。貴重すぎる。
将来、健康に2年や1年半を過ごせる保証はない以上、今、自分が手にしている時間は本当に貴重です。将来の時間より、今の時間の方が価値がある(現在価値に直せば、ということですけど)。
そんな限られた時間の中で、最近、変わったなとか、変わってきたなぁって思う学生が増えてきました。もちろん、良い意味でです。そろそろ変われないと、あとはそのままゴール、卒業してしまいますね。僕は神様じゃないし、特別な存在でもないから、学生を自由自在に変える能力を持ち合わせていません。自分で変わるしかない。昔、ある有名な心理学者は「僕に赤ん坊を預けてくれたら、どんな人にでも変えられる」って豪語したらしいですけど、正直、僕には人の将来をそんなに簡単に変れられないし、ぜんぜん作れないです。
変化を感じられていない学生は、法律を学び、良い成績をとり、資格をとっても、希望の就職が叶うわけじゃないし、良い人生を送れる保証はない、そのことにそろそろ気づくべきです。唯一、ほぼすべての学生に当てはまるのは、働かないと生きていけないってこと。働くために何をしておくべきか、どんな考え方や能力を備えるべきか、もっと言えば、法学部の学生として何を強みにすればよいのか、それを今一度考えてみて、ゼミや授業に臨んでみたらいいと思います。
法学はどこまで突き詰めてみても、言葉に学問。言葉をうまく使って、問題を解決し、クライアントに利益をもたらすのがお仕事です。ゼミで変化を感じられるころには、言葉を使ってお仕事できるような素養が、昔よりもきっと備わっているはず。自信をもって頑張ってください。たぶん、言葉を使って仕事するのが楽しみになります。
夢にとっては、1日も無駄にしないほうがいい。2年や1年半は当然、無駄にしないでほしいです。