2017年8月26日土曜日

就活で思い通りの結果を得られなかったときに考えて欲しいこと

僕がこんなことをブログに書くのは、おそらく、青学にいる間だけです。青学にいつまでいられるかわからないけど(笑)、青学で働いている間、学生のためになることを書き残しておきたいと思います。

就活で思い通りの結果を得られなかったときに考えて欲しいこと、それは、すべての事象には何かしらの「意味」があるってことです。今回、思い通りの結果を得られなかったのには必ず意味があるから、それをプラスに変えていく努力をしませんか?僕が人生の先輩として話せるのはそれくらい。

思い通りの結果を得られない理由を探せばきっと無数にあります。いくら努力しても、最終的に何が直接の(因果関係のある)原因かは分からないでしょう。準備が足りなかったかもしれないし、会社や組織とフィットしなかったのかもしれない。あるいは、自分ではどうしようもできない理由でうまくいかなかったかもしれないです。大事なのは、今回の結果をそのまま受け入れて、次の行動に移すこと。理由を探して直しても、今回の結果は絶対に変わりませんから。変えられるのは、未来だけです。過去は変えられません。

ある種の失敗は、実はより大きな成功への第一歩だったりします。よくありますよね。エジソンの発明然り。ノーベル賞受賞者の大発見然り。失敗を通じてしか、ヒトは成長できないのです。どんなに素晴らしい会社のある事業でも、失敗のリスクは必ずあります。そのリスクに見合うだけのリターンの獲得を目指して努力するだけです。それでも失敗はときどきします。いろんな言い訳したり、成長へのプロセスだって言ったりしながら失敗を繰り返し、最後に成功できればそれでいい。もちろん、失敗ばかりだと会社も、ヒトも、生きていけませんけどね。

やり直すのに遅すぎるなんてこと、大学生のうちはぜんぜんないですよ。ピンチはチャンスですから、就活が思い通りにならなかったことをプラスに変えてみましょうよ。

(ちなみに、僕もいっぱい失敗して今に至っています。毎日、反省して生きています。)

(Photo taken in Aug. 2017, in Izu-Dogashima, Shizuoka, JAPAN) 




2017年8月24日木曜日

天気予報の恋人

「雨」に打たれるのも悪くない、今はそう感じています。それは、フジテレビの「天気予報の恋人」っていうドラマの影響です。

僕には気象の知識がまったくないですけど、気象は予測の学問。バタフライ・エフェクトがあるので、予測するのは難しいはずですけど、古来からずっと、ヒトは気象とともに生きてきました。日照りが続けば雨乞いをして、雨の日が続けば、お日様の登場を祈る、そういう時代から、今は天気を人工的に創り出す技術まで生み出されています。

気象と法って無関係そうに見えて、実は関係性が強いです。気象は予測の学問だといいましたけど、そうすると、そこには必ずリスクがあり、リスクがある世界では契約が機能します。保険とかを想像すれば、よく分かるはず。

話を雨に戻すと、雨に打たれると、自分が生きてるなぁって感じるのです。自然には勝てないヒトとして、自然の中で何とか生きているんだなぁって。傘を差したり、タクシーやバスに乗ったり、建物に逃げ込めば雨を避けることはできますけど、不意に雨に打たれると晴れの日も雨の日も、変わらず生きているんだ、生かされているんだ、と痛感します。

ミスチルの「雨のち晴れ」、浜崎あゆみさんの「Seasons」を引用するまでもなく、人生には良いときも、悪いときもある。悪い時は良い時を、良い時には悪い時をイメージできたら、1回きりの人生ってもっと大事に生きられるのではないか、そう思います。

雨の話なのに、写真は青空です。雨の日も、青空をイメージしています。雨の日があるから、青空はもっと青く、美しく感じられるはずです。


(Photo taken in Aug. 2017, in Meguro District, Tokyo JAPAN)

上を向いて歩こう

散歩していると綺麗な青空が見えます。お金では買えない景色、たまには見上げてみませんか。忙しいときこそ、何かしらの癒やしって必要ですよ。


(Photo taken in Aug, 2017, in Meguro District, Tokyo, JAPAN)

2017年8月14日月曜日

ゼミの選考について(4)何が夢か

夢って持っていないよりは、持っているヒトの方が輝いているように思います。ゼミ生にはぜひ、どんな小さな夢でも持っていて欲しいです。

夢は目標であり、目標が定まっていれば、それを実現するために必要な大まかな時間、自分が割くべきないし割けるリソース、他から得なければいけない助力などが具体的に見えてきます。必ずしもすべてが叶う夢ばかりではない。それはそのとおりです。しかしながら、目標を設定しなければ、そもそも何かを叶えるための行動さえまったく具体的に見通すことが出来ないのです。そうすると、行き当たりばったりの無駄な行動ばかりする可能性が高まってしまいます。

夢を持っているヒトって、言いっ放しということがなくて、一定期間に失敗でも成功でも、何かしらの結果を出せるヒトです。成功したらそれでよし。仮に失敗したら、そこから原因を分析して再チャレンジすれば良い。目標が高すぎるなら、目標自体から再設定したって構わない。ずるずる何も考えないでインターンに出たり、ウェイ-って騒いでいても、何も生み出されませんけど(笑)、なかなか分かって貰えないんだよなぁ。

最初は突拍子もない夢も、違った形で叶うかもしれません。たとえば、ゼミ生の中にはオリンピック選手になることを目指そうとした学生がいました。その方は、いろいろと悩んで、結局、一番行きたい企業に就職することにしました。自分が才能を賭けて輝ける何かを、頑張れる何かを一生懸命悩んで見つけたのです。オリンピック選手の夢は、別な形で、叶うことになったのだと思います。

僕のゼミに来てくれるヒトにはぜひ、夢を持って欲しいと思います。僕もその夢の実現に、ほんの少しでも協力できたらと思っています。

2017年8月12日土曜日

ゼミの選考について(3)他の人とどこが違うのか

ゼミの選考を含めてあらゆる選考プロセスでは、他の候補者との差別化が重要です。他の候補者がいる場合、その候補者ではなくて自分がより望ましいことをぜひ伺わせてくださいね。

具体的にいえば、差別化で重要なのは、あなた個人のエピソードです。これだけは誰にも負けないという話でもいいですし、部活の逸話でもよいですし、懇親会部長で盛り上げるのに自信があって誰にも負けませんでもよいですが(笑)、自分だけのエピソードをぜひ用意していただければ幸いです。大事なのは、あなたの話であって、誰かがこう言っていたとか、コメンテーターのような話ではありません。自分の経験や体験を具体的に話しながら、自分が誰とも違う存在なのだと証明してください!

あくまでたとえば、ですけど、僕の講義での経験とか、僕が覚えていたり、知っている話だと、当然ながらお話の信憑性は高くなりますよね。医療と法についてであれば、病気の話とか家族の話などいろいろあり得ますが、具体的に話せないと信憑性を感じにくいかもしれません。

あらゆるプレゼンテーションで重要なのは、相手に信用して貰うことであり、そこで機能するのはさまざまなものです。権威、学歴、経歴、部活やサークルといった所属グループの信用、実績、過去の経験や体験などいろいろなものを駆使することが出来ますけど、皆さんにとって最も使いやすいのは、部活やサークルといった所属グループの信用、実績、過去の経験や体験などで、特に自分の経験や体験が大事になってきます。

前に、このゼミは特殊だと話しましたけど、ヒトと違っていてもよいゼミです。個性的であることが評価されるゼミですので、ぜひ、プレゼンも頑張ってください。


2017年8月11日金曜日

ゼミの選考について(2)なぜこのゼミに入るのか

ゼミの選考では、皆さんから志望理由について丁寧に伺いたいと思っています。例年、プレゼミのメンバーの方がまとまりがあり、一生懸命な学生が多いのに対し、自分で選考している本ゼミの学生のまとまりが悪いためです。

皆さんは、このゼミにフィットする方々で、しかもゼミに何らかの貢献ができる方々でしょうか?就職活動では、一般的にですけど、志望する会社にフィットするかどうかと、志望する会社に貢献できるどうか、という2点が大きな問題になると言われています。ゼミの選考も基本的には同じです。志望理由を伺いたいのは、この2点を見極めるためです。どうしてこのゼミを選んだのか、という理由の答え方は、「~がしたいからです」とか、「このゼミを選んだ理由は~です」とか、いろいろあり得ます。先輩に進められたからとかもありがちですし、プレゼミから連続して志望する学生もいるかもしれませんね(笑)。大事なのは、繰り返しになりますけど、このゼミにフィットするかどうか、そして、ゼミに貢献できるかどうかの2点です。これに繋がるような回答でないと、「???」って感想を抱くと思います。

志望理由を考えるには、事前に、このゼミを知る必要があります。だからこそ、一応見学に来たのかどうかや、説明会に出席したのかどうかか、という点は比較的重視しています。このゼミにフィットするかどうかや、ゼミに何らかの貢献ができるどうかは、ゼミを知らないと決して話せないからです。

要するに、企業分析にあたるような作業が、ゼミの選考プロセスでも必要だということです。説明会にも見学にも来られないなら、それなりの理由を用意した方がよいです。その上で、先輩などを通じてゼミの感じを把握し、選考に備えるのがベターでしょう。

僕のゼミについては、就職活動と同じような感じで、選考プロセスを進めていくつもりです。本当に入りたい学生が、そして本当に入って貰いたい学生が選考をパスできるように、そう思っています。2年間も一緒のゼミで過ごすという重たい判断だということを肝に銘じて、慎重にかつ大胆に決めさせていただきます。

どうか宜しくお願い申し上げます。

2017年8月10日木曜日

ゼミの選考について(1)ヒトとして魅力的かどうか

2017年度ゼミの選考について、これから何回かに分けて書いていきたいと思います。今年の選考でははじめて、募集人数を可変的にしました。10名~16名としています。募集人数は少なめの方が格段によいと思う反面、一生懸命準備して頑張った学生を切るのはあまりにも申し訳ない、そういう思いから可変的な仕組みとさせていただきました。

僕のゼミは、良い意味でも悪い意味でも特別だと思います。他には決してないです。普通のゼミを希望する学生には、他のゼミがフィットするはずです。王道のゼミは、僕のゼミではない、そう信じています(笑)。

僕のゼミでは「医療と法」を扱いますけど、僕が本当に大事にしたいのは、何度も書いているとおり、法律の勉強を駆使して学生に夢を叶えて欲しい、っていうこと。法的なセンスを究極まで磨き上げて、プレゼンテーションやディスカッションを通じて魅力的な人間になって欲しい、そう思っています。僕はそんなに充実した学生生活を送れなかった分、皆さんにはせめて楽しい、そして貴重な機会だけは提供したいというのが本意です。

ヒトとしての魅力って何か。魅力的なヒトってどういうことかですけど、やりたいことがあって(ないなら必死に探している最中で)、ひたむきに努力できるヒトです。やりたいことがあって、ひたむきに努力できるヒトは、やはり輝いています。講義していても、話していても違いは分かります。

僕のゼミでは医療と法がやりたいという学生も歓迎しますし、僕のゼミでしかできないことを実現したいという学生も歓迎します。

僕のゼミで大事なのは、繰り返しになりますけど、ヒトとして魅力的かどうかです。言い換えれば、一生懸命な学生に来て貰えたら嬉しいです。僕も、そんな学生のために最大限努力したいと思っています。





2017年8月8日火曜日

常に「変化」が必要なのは皆一緒!?

先日、オープンキャンパスでの模擬講義を担当しました。「法律問題に正解はない」と題して、40分間の模擬講義を行いましたが、なかなか難しかったです。テイストは昨年と同じく、それでいて異なる題材で話すのは結構骨が折れますね(笑)。お忙しい中、暑い中にもかかわらずお越しいただいた皆様に、少しでも法学部のことを理解して貰えたら幸甚の極みです。

どんなビジネスにも寿命がある、そんな話が昨日の日経新聞に掲載されていました。たしか、三菱商事のLNGビジネスについてでしたが、講義の仕方やトピックも同じです。どんなにウケが良い講義も、必ず、定期的に修正やアップデイトを加えないと、面白味がなくなってしまいます。ウケないのはそれだけで大問題ですが、それ以上に大事な点として、事例が古ければ理解度に重大な影響を及ぼすだけでなく、応用力が研ぎ澄まされない可能性が出てくることも見逃せません。

法律問題の多くには正解がなく、だからこそ法律を学ぶ意味があるという大枠のメッセージが斬新さを失う日は近いわけで(笑)、だとすれば、中身を変えて斬新さを維持しなければならない、それが今年のミッションでした。実務家にしてみれば、ごくごく当たり前の話、ですからね。。。

学生の皆さんにも、トレンドを追っているようで、実際にはトレンドを追っているだけでは最先端から取り残されるかもしれない、そういう感覚を常に抱いてほしいです。トレンドなんて、誰かが何かをトレンドらしく扱っていて、それが世間的に当たり前になってはじめて、「トレンド」って言われるわけですからね(笑)。トレンドを追いかけているだけだと、むしろ、置いてきぼりになってしまいます。

常に変化を恐れず、誰よりも先を見通す力を自分なりに養ってください。
トレンドを追いかけるのではなく、作り出すくらいの意気込みで行きましょー(笑)。


(Photo taken in Biei, Hokkaido, in Aug. 2017)


(Photo taken in Biei, Hokkaido, in Aug. 2017)

話し方で結果は変わるかも!?

ゼミでプレゼンをしてもらっていて常々感じるのは、「やっつけ感」がありありってことです(笑)。1分間や2分間で、話したい内容を全部話し切るので精一杯なのは理解できますけど、大事なのは全部話すことより、必要ない情報を削り取り、分かりやすくなるように順序や構成を考えて、ヒトの目を見て話すこと。それが出来たら、就活の面接なんて怖くないはずですよ!

プレゼンは、実のところ見た目、表情、目線、身振り手振りなど使える道具がたくさんあります。ラジオと比べたら、どれだけ伝えやすい環境か理解できますよね。たとえば、僕はドライブしながら、毎週月~金の東京FMの番組「ブルー・オーシャン」をよく聞いているのですけど、ラジオって「話」しかない世界なのに、不思議と元気を貰えます。声の感じや、物事を分かりやすく、端的に伝えられないとラジオの世界では生きていけないだろうなぁ、って思い知らされます。テレビより大変な世界かもしれないですね。住吉さん、凄いです。

ロジックは確かに大事ですけど、ロジックだけで結論は決まらないこともあります。その時、あなたは法学部生として、話し方を武器にできるかどうか。少なくともゼミ生には、話し方を武器にしてほしいと心から思います。


(Photo taken in Biei, Hokkaido in Aug. 2017)