This blog is mainly providing useful information to students who are interested in the seminar on law and policy in healthcare.
2017年2月19日日曜日
出会いは奇跡?
ゼミでも何でもそうですけど、出会いって奇跡だと思います。生まれてから死ぬまで平均寿命で考えて80年以上あるとして、今の世界人口が73億人くらいいて、その中で実際に会える人々なんて何名なんでしょう。その中の1人がゼミ生であり、僕だとしたら、出会いって奇跡みたいなものだと思いませんか?
普通の友達関係でも、ビジネスでも、出会いは重要ですが、その重要さの1つは、出会いたくても出会えないってことです。ネットワーク理論からすれば、6人たどっていけばどんなヒトにも必ず出会えるとは言われますけど、それは偶然であったヒトが自分にとって掛け替えのないヒトになるかもしれないことまでは含んでいないです。
僕は、相手が学生かどうかは関係なく、講義でもゼミでもそれ以外でも、直接話したときから真剣です。だって、もう二度と話さないかもしれませんよね。伝えるべきことは全部伝えたいし、感謝したいことは全部感謝したいです。怒ることはほとんどないですけど(笑)、とにかく「一期一会」だと思って生活しています。
一回しか会わないんだから奪えるモノは奪い、あとは逃げれば良いというのも戦略的にはありなのかもしれないですけど、そんなあなたの魅力はどんどん落ちていくように思います。周りが全員、同じ戦略を採っているならまだしも、そんな「俺のモノは俺のモノ、おまえのモノは俺のモノ」っていう考え方を採るヒトには、たぶん、誰も近寄らなくなってしまいます。
ちなみに、大学の教員が学生に提供できるモノは「機会」でしかないですが、出会った人にはできる限りの機会を提供できればと思います。二度と会わないヒトにも、ゼミ生にも。僕から奪えるモノは、何でも奪ってください。それでも、僕にとっては奇跡みたいな出会いですから。 Good luck!
(A photo taken in probably Ebisu, Tokyo, JAPAN)
2017年2月17日金曜日
医療というテーマが。。。って思うヒトに
医療って、ないし医療のゼミってマイナーだよな、って思う人は多いかもしれませんね。それは、認めます。でも、医療って産業の中でも「ピか一」の規模なんですけど、知ってます?
数字を挙げると、2040年の世界における医療向け支出はなんと18兆ドルです。18兆ドルですよ。
2020年までに医薬品向けの支出だけで1.4兆ドルに到達する、というレポートもあります。医療では医薬品以外にも医療機器、再生医療関連製品、さらにはワクチンなども使われるわけですから、世界での医療にかかる費用は莫大です。費用と言っても、誰かにはお支払される額ですから、それは市場規模でもあるわけです。そして、世界の人口が増えれば増えるほど、この額はどんどん拡大していきます。少しずつでも着実に、です。
See WHO, Spending on health: A global overview, Fact sheet N°319, Apr. 2012, available at http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs319/en/; Institute for Health Metrics and Evaluation, Global spending on health is expected to increase to $18.28 trillion worldwide by 2040 but many countries will miss important health benchmarks, available at http://www.healthdata.org/news-release/global-spending-health-expected-increase-1828-trillion-worldwide-2040-manycountries; IMS Institute, Global Medicines Use in 2020: Outlook and Implications, Nov. 2015, available at https://s3.amazonaws.com/assets.fiercemarkets.net/public/005-LifeSciences/imsglobalreport.pdf
医療は、金融とも繋がっています。医療保険は、日本では公的なものが主ですが、世界的には必ずしもそうでもありません。私的な保険が販売されており、そこでは当然、運用が行われています。
それに、医療も金融も、情報の非対称性が問題となり、そのために比較的強い規制が設けられている業界です。
最後に、医療では最先端技術が応用されるため、法的にも新しくて面白い問題が目白押しなのです。医療はヒトの生死にかかわりますから、時に規制を乗り越えて新しい技術が用いられる場合さえあります。エボラ出血熱の治療などが好例ですね。
医療を扱うゼミは、ぜんぜんマイナーではありません。
ただ、医事法という法典がないので、さまざまな法律を扱うことになり、民法や会社法、その他の個別法のゼミとは異なるとは思います。
僕自身は、「ゼミで○○法を学びました」ということに意味があるとは思えません。○○法の△△というトピックを扱い、解釈と法令の改正を駆使して◇◇を改善する方法を見つけ出しました!などと自分の成果を説明できる方が、より価値があると思います。
医療のゼミも、他のゼミ同様に悪くないですよ。
ぜひお試しあれ!
数字を挙げると、2040年の世界における医療向け支出はなんと18兆ドルです。18兆ドルですよ。
2020年までに医薬品向けの支出だけで1.4兆ドルに到達する、というレポートもあります。医療では医薬品以外にも医療機器、再生医療関連製品、さらにはワクチンなども使われるわけですから、世界での医療にかかる費用は莫大です。費用と言っても、誰かにはお支払される額ですから、それは市場規模でもあるわけです。そして、世界の人口が増えれば増えるほど、この額はどんどん拡大していきます。少しずつでも着実に、です。
See WHO, Spending on health: A global overview, Fact sheet N°319, Apr. 2012, available at http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs319/en/; Institute for Health Metrics and Evaluation, Global spending on health is expected to increase to $18.28 trillion worldwide by 2040 but many countries will miss important health benchmarks, available at http://www.healthdata.org/news-release/global-spending-health-expected-increase-1828-trillion-worldwide-2040-manycountries; IMS Institute, Global Medicines Use in 2020: Outlook and Implications, Nov. 2015, available at https://s3.amazonaws.com/assets.fiercemarkets.net/public/005-LifeSciences/imsglobalreport.pdf
医療は、金融とも繋がっています。医療保険は、日本では公的なものが主ですが、世界的には必ずしもそうでもありません。私的な保険が販売されており、そこでは当然、運用が行われています。
それに、医療も金融も、情報の非対称性が問題となり、そのために比較的強い規制が設けられている業界です。
最後に、医療では最先端技術が応用されるため、法的にも新しくて面白い問題が目白押しなのです。医療はヒトの生死にかかわりますから、時に規制を乗り越えて新しい技術が用いられる場合さえあります。エボラ出血熱の治療などが好例ですね。
医療を扱うゼミは、ぜんぜんマイナーではありません。
ただ、医事法という法典がないので、さまざまな法律を扱うことになり、民法や会社法、その他の個別法のゼミとは異なるとは思います。
僕自身は、「ゼミで○○法を学びました」ということに意味があるとは思えません。○○法の△△というトピックを扱い、解釈と法令の改正を駆使して◇◇を改善する方法を見つけ出しました!などと自分の成果を説明できる方が、より価値があると思います。
医療のゼミも、他のゼミ同様に悪くないですよ。
ぜひお試しあれ!
チャンスは逃がすな。でも、どうやってチャンスを手に入れる?
チャンスは、誰にでも平等ではないですけど、ときどき降ってきます。それは、雨に打たれるのと同じです。そもそも、チャンスって「偶然」っていう意味ですから(笑)。問題なのは、チャンスを逃がさないで手に入れること。そのときに最重要なのは、チャンスをくれたヒトやモノに感謝してお返しするってことです。
僕が2年間、青学で働いていて痛感しているのは、青学の学生ってチャンスを逃すのが得意ですよね(笑)。せっかくチャンスを差し上げても、誰かが差し出してくれても、ぜんぶ捨てちゃってる学生が多いです。それは、目の前のご馳走を食い尽くすことだけしか考えていないからじゃないかな、と僕は思います。
ご馳走が差し出されたら、どうします?美味しく食べていいです。残さなくても良いです。でも、それだけでいいと思います?
ちなみに、法律は何も教えてくれません(笑)。僕も、ゼミでは絶対に教えないと思います。当たり前の行動をすることが、チャンスを逃がさないコツ。僕が言えるのはそれだけです。ただ、当たり前の行動って、口で言うよりもとっても難しいです。
チャンスは誰にでも遭遇できます。小さなものも含めれば必ず。
でも、逃がさない準備と行動が大事なんじゃないですかね。 Good luck!
僕が2年間、青学で働いていて痛感しているのは、青学の学生ってチャンスを逃すのが得意ですよね(笑)。せっかくチャンスを差し上げても、誰かが差し出してくれても、ぜんぶ捨てちゃってる学生が多いです。それは、目の前のご馳走を食い尽くすことだけしか考えていないからじゃないかな、と僕は思います。
ご馳走が差し出されたら、どうします?美味しく食べていいです。残さなくても良いです。でも、それだけでいいと思います?
ちなみに、法律は何も教えてくれません(笑)。僕も、ゼミでは絶対に教えないと思います。当たり前の行動をすることが、チャンスを逃がさないコツ。僕が言えるのはそれだけです。ただ、当たり前の行動って、口で言うよりもとっても難しいです。
チャンスは誰にでも遭遇できます。小さなものも含めれば必ず。
でも、逃がさない準備と行動が大事なんじゃないですかね。 Good luck!
2017年2月11日土曜日
ゼミのゴールは就職すること!?
ゼミのゴールって何なんでしょうね。行きたい会社に就職することだけだとすれば、ゼミの内容はもっともっと変容させる必要があります。ゼミには、会社に就職する学生だけではなくて研究者を目指している学生もいるでしょうし、学生のポートフォリオ的に就活にフォーカスしたゼミにするわけにはいかないです。他方、皆さんの親御さんにしてみれば「せっかく大学にまで入れたんだから、就活くらいうまくサポートしてくれ」というのが隠れた本音、なのかもしれません(笑)。
ゼミに入ろうが入るまいが、卒業後に働いて生活しなければなりませんけど、楽してよい生活できたら一番ですよね。学生だって人間ですから、楽して生きたいのは重々理解しているつもりです。僕だって楽して生きたいですよ。可能なら(笑)。ただ、驚くのはゼミの中に限らずですが、美味しい話には食いつき、苦労はゼロが一番、でもリスクもゼロじゃないと何もやれない、そういう学生が多そうですね(ゼミの中だけでなく全般的に感じること)。「おまえのモノはわたしのモノ、わたしのモノはわたしのモノ」って本気で思ってるんじゃないかと、怖くなることさえあります。
でも、思い出して欲しいのは、あるゼミを選んだ時点でリスクを引き受けているということ。リスクゼロの行為なんてほとんどあり得ないですよ(笑)。楽しい話や、自分にとって身になる話は、自分で時間をかけて、リスクを引き受けてはじめて実現できるんです。人から話を聞いても、この部分だけは理解できません。実際に行動して、失敗したり成功したりして、はじめて理解できるのですけど、それはなかなかわからないですよね。
僕の場合、ゼミって就活の先にフォーカスしています。ゼミの内容が就活に活かせるのはもちろんですけど、それは究極のゴールではない。法律を使って自分が幸せになったり、他の人々を幸せにするヒントを皆で考えて、現実のものにしていくためのゼミにしたい、と考えています。幸せの形はいろいろあるので、就活で成功するか否かには左右されるにしても、決定されるわけではないと思います。学生の皆さんには、他の人より少し先を見据えて、今の行動を再考してもらえたら嬉しいです。今の行動、リスク少ないように見えて実は大きなリスクにつながっているかもしれませんよ。ゼミの選択であれ、講義にどうやって出席するかも含めて。
ゼミに入ろうが入るまいが、卒業後に働いて生活しなければなりませんけど、楽してよい生活できたら一番ですよね。学生だって人間ですから、楽して生きたいのは重々理解しているつもりです。僕だって楽して生きたいですよ。可能なら(笑)。ただ、驚くのはゼミの中に限らずですが、美味しい話には食いつき、苦労はゼロが一番、でもリスクもゼロじゃないと何もやれない、そういう学生が多そうですね(ゼミの中だけでなく全般的に感じること)。「おまえのモノはわたしのモノ、わたしのモノはわたしのモノ」って本気で思ってるんじゃないかと、怖くなることさえあります。
でも、思い出して欲しいのは、あるゼミを選んだ時点でリスクを引き受けているということ。リスクゼロの行為なんてほとんどあり得ないですよ(笑)。楽しい話や、自分にとって身になる話は、自分で時間をかけて、リスクを引き受けてはじめて実現できるんです。人から話を聞いても、この部分だけは理解できません。実際に行動して、失敗したり成功したりして、はじめて理解できるのですけど、それはなかなかわからないですよね。
僕の場合、ゼミって就活の先にフォーカスしています。ゼミの内容が就活に活かせるのはもちろんですけど、それは究極のゴールではない。法律を使って自分が幸せになったり、他の人々を幸せにするヒントを皆で考えて、現実のものにしていくためのゼミにしたい、と考えています。幸せの形はいろいろあるので、就活で成功するか否かには左右されるにしても、決定されるわけではないと思います。学生の皆さんには、他の人より少し先を見据えて、今の行動を再考してもらえたら嬉しいです。今の行動、リスク少ないように見えて実は大きなリスクにつながっているかもしれませんよ。ゼミの選択であれ、講義にどうやって出席するかも含めて。
2017年2月8日水曜日
法律を学んでも輝けない!?
法学部で一生懸命に法律を学んでも、社会に出て輝けるわけではないです。輝くっていうのは、幸せになるとか、生き生きとしていられるって意味です。一般的には成功する、という言葉と同じく使っています。法律を活用して働けるようになっても、たぶん輝けません(弁護士になっても皆が成功できるわけではない)。じゃあ、法律を学ぶ意味がないかといえばそれはぜんぜん違いますが、大事なのは大学で法律を真面目に勉強してみても、人生で成功したり、生き生きと生きていくことはできない、ってことです。大学では、そういう大事なことは教えていないんですよね。法律という生きる知識や知恵をただ垂れ流しているだけ、なのかもしれません。深く反省反省。
先日、出張で国際線に搭乗したら、昔、ある路線で一緒になったことのあるキャビンアテンダントさんと偶然遭遇しました。2年以上も経っていたのにお互い覚えていて驚きましたけど(笑)、何より、その人が輝いていたのにびっくりしました。何気ないサービスを提供していても、別の人とは違う輝きがあるって凄いことだと思いません?同じお金を払って同じ路線に、同じブッキングクラスで搭乗していても、そのCAさんと別のCAさんでサービス1つ1つにぜんぜん違った印象を覚えるというのは、大きなことだと思います。逆にいえば、そのCAさんは同じお金しかもらえなくても、乗客に最大限のサービスを提供しようとする姿勢がある、ってことです。皆さんにそれができますかね。
僕が伝えたいのは、人生の1つ1つの行動に意味があるということです。中途半端にやっても一生懸命にやっても同じ対価や利益を得られるとして、あなたはどんな行動をとりますか?講義とかゼミとか全部に当てはまりますけど、「なあなあ」にやっても単位を得られるかもしれないです。でも、一生懸命、自分なりに頑張っている人は、やはり、他の人より輝いて見えます。頑張ることってカッコ悪くないですし、むしろ素敵だと思います。その輝きが、あなたに予想外のものをもたらすかもしれない、なんてこれまで考えたことないですよね。きっと。
ちなみに、社会にでると、頑張っただけでは評価されません。一生懸命にやっても結果につながらなかったり、評価基準を満たしていなければほとんど評価されないのが「大人」の世界です(笑)。学生の頃は、だからこそ、失敗してもそうでなくても、一生懸命に頑張った人に報われて欲しいなって僕は思います。
法律を学ぶ、それは皆さんが輝くためのパーツにはなり得ますが、それだけでは絶対に輝けないです。成功もできません。ゼミを通じて、少しでも輝けるヒントを共有できたらいいな、と心から思っています。
僕自身も、常に自問自答の毎日です。学生にいう前に、自分が輝けているのかなって。輝いていない人が、教えていたってダメですからね。
先日、出張で国際線に搭乗したら、昔、ある路線で一緒になったことのあるキャビンアテンダントさんと偶然遭遇しました。2年以上も経っていたのにお互い覚えていて驚きましたけど(笑)、何より、その人が輝いていたのにびっくりしました。何気ないサービスを提供していても、別の人とは違う輝きがあるって凄いことだと思いません?同じお金を払って同じ路線に、同じブッキングクラスで搭乗していても、そのCAさんと別のCAさんでサービス1つ1つにぜんぜん違った印象を覚えるというのは、大きなことだと思います。逆にいえば、そのCAさんは同じお金しかもらえなくても、乗客に最大限のサービスを提供しようとする姿勢がある、ってことです。皆さんにそれができますかね。
僕が伝えたいのは、人生の1つ1つの行動に意味があるということです。中途半端にやっても一生懸命にやっても同じ対価や利益を得られるとして、あなたはどんな行動をとりますか?講義とかゼミとか全部に当てはまりますけど、「なあなあ」にやっても単位を得られるかもしれないです。でも、一生懸命、自分なりに頑張っている人は、やはり、他の人より輝いて見えます。頑張ることってカッコ悪くないですし、むしろ素敵だと思います。その輝きが、あなたに予想外のものをもたらすかもしれない、なんてこれまで考えたことないですよね。きっと。
ちなみに、社会にでると、頑張っただけでは評価されません。一生懸命にやっても結果につながらなかったり、評価基準を満たしていなければほとんど評価されないのが「大人」の世界です(笑)。学生の頃は、だからこそ、失敗してもそうでなくても、一生懸命に頑張った人に報われて欲しいなって僕は思います。
法律を学ぶ、それは皆さんが輝くためのパーツにはなり得ますが、それだけでは絶対に輝けないです。成功もできません。ゼミを通じて、少しでも輝けるヒントを共有できたらいいな、と心から思っています。
僕自身も、常に自問自答の毎日です。学生にいう前に、自分が輝けているのかなって。輝いていない人が、教えていたってダメですからね。
2017年2月1日水曜日
同じ事実でも話し方で結末は変わるかも?法適用って理論だけじゃない!
「わたし、一円でも安いお店を見つけるの得意なんです!細かく思うかもですけど、ある案件に最適な解を発見するっていうのが楽しいですし、一円積み上げて彼と海外旅行で思い出作るんです!」
「わたし、一円でも安いお店で野菜買っています!細かく思うかもですけど、一人暮らしって以外と大変なんです!比較的安いお店で買うのが得意になりました」
上記2つの文章は、ほとんど同じ内容を含んでいますけど、印象は全く違うと思いません?大学で法律を学んでいると、どっちだって事実としては同じで、判例や法令に適用したら変わらない結論が導き出されるだろうっていう錯覚に陥ってないでしょうか。そんなことないかもしれませんよ。
ある判例や法令で、要件として3つの事実が必要だとしましょうか(A, B, C)。今、目の前にはDという別の事実が含まれているとのこと。Dがあっても、3つの事実A, B, Cがあるから、同じような法適用になるでしょうか?もし、Dが事件の性質として明らかに重大なものであるとしてもそう言えます?もし、同じような法適用を臨むなら、DはABCに紛れ込ませるというか、重大ではないのだという形で説明することになりますし、逆に、違うような法適用を臨むなら、DはABCを打ち消すくらい重大なものなのだ、という説明をしなければなりません。目的によって、利害関係によって、持っている事実が同じでも説明が変わってくるってわかります?
ちなみに、法律の世界だけでなく、就活でも同じですよ~。自分が持っている資質を、各社の採用方針やコーポレートポリシーに照らして、最大限生かすようにプレゼンできるかどうかだと思います。
実際に仕事してみると、きっとすぐに理解できますよ。
謝罪とか、好例中の好例でしょう。同じ事実に基づいて謝罪するとして、謝罪の仕方を誤れば、
「炎上」して取り返しがつかなくなります。嘘は言えないですが、どんな順序で、どのように説明し、
どうしてこのような事態を招いたのか、そこにどんな特別な事情があるのかないのかなどを
組み込んでいきます。
おそらく、大学で4年間法律を学んでも、気づかないままで過ごしてしまうヒトが多いでしょうけど、法律が面白いのは法解釈に幅がありうるここと、法と事実の両方を駆使して世界が動いているってる2点に尽きます。ちなみに、トランプ大統領の政権では、政権内部で法解釈が割れていて、その結果、大統領と異なる法解釈を採る官僚は政権を去ることになります。事実の扱い方も、新政権とオバマ政権からの官僚ではまるで違うようです。合衆国最高裁の判決が出るまで、このような綱引きというか、法解釈を巡る混乱は続くでしょう。大統領は、人事権を行使して法解釈を徐々に統一化していくでしょうね。
「わたし、一円でも安いお店で野菜買っています!細かく思うかもですけど、一人暮らしって以外と大変なんです!比較的安いお店で買うのが得意になりました」
上記2つの文章は、ほとんど同じ内容を含んでいますけど、印象は全く違うと思いません?大学で法律を学んでいると、どっちだって事実としては同じで、判例や法令に適用したら変わらない結論が導き出されるだろうっていう錯覚に陥ってないでしょうか。そんなことないかもしれませんよ。
ある判例や法令で、要件として3つの事実が必要だとしましょうか(A, B, C)。今、目の前にはDという別の事実が含まれているとのこと。Dがあっても、3つの事実A, B, Cがあるから、同じような法適用になるでしょうか?もし、Dが事件の性質として明らかに重大なものであるとしてもそう言えます?もし、同じような法適用を臨むなら、DはABCに紛れ込ませるというか、重大ではないのだという形で説明することになりますし、逆に、違うような法適用を臨むなら、DはABCを打ち消すくらい重大なものなのだ、という説明をしなければなりません。目的によって、利害関係によって、持っている事実が同じでも説明が変わってくるってわかります?
ちなみに、法律の世界だけでなく、就活でも同じですよ~。自分が持っている資質を、各社の採用方針やコーポレートポリシーに照らして、最大限生かすようにプレゼンできるかどうかだと思います。
実際に仕事してみると、きっとすぐに理解できますよ。
謝罪とか、好例中の好例でしょう。同じ事実に基づいて謝罪するとして、謝罪の仕方を誤れば、
「炎上」して取り返しがつかなくなります。嘘は言えないですが、どんな順序で、どのように説明し、
どうしてこのような事態を招いたのか、そこにどんな特別な事情があるのかないのかなどを
組み込んでいきます。
おそらく、大学で4年間法律を学んでも、気づかないままで過ごしてしまうヒトが多いでしょうけど、法律が面白いのは法解釈に幅がありうるここと、法と事実の両方を駆使して世界が動いているってる2点に尽きます。ちなみに、トランプ大統領の政権では、政権内部で法解釈が割れていて、その結果、大統領と異なる法解釈を採る官僚は政権を去ることになります。事実の扱い方も、新政権とオバマ政権からの官僚ではまるで違うようです。合衆国最高裁の判決が出るまで、このような綱引きというか、法解釈を巡る混乱は続くでしょう。大統領は、人事権を行使して法解釈を徐々に統一化していくでしょうね。
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