2016年8月25日木曜日

講義とゼミとの間の違いについて

講義とゼミとの間の違いは、学生1人あたりにかけられる時間と、グループワークの有無だと思います。講義は、毎回、学生にマイクを回して意見を求めるので、それなりにインタラクティヴではありますが、ゼミのように各学生に十分な時間を割くことはできません。また、講義ではグループワークの時間を設ける余裕がなく、出席してくれた学生全員に、できる限りマイクを回すので精一杯です。アメリカ法関連の講義以外にこのゼミを選ぶとすれば、それは時間とグループワークの機会を得る、それくらいしか付加価値はありません。

おそらく講義は、ゼミの雰囲気を十二分に提供していると思います。もちろん、講義は一緒に学ぶというよりも、教科書の内容を伝えることに主眼がありますけど、それでも一緒に学ぶような雰囲気を出せるように努力しています。そのため、医療と法を学びたいとか、何かしら特別な理由がない限り、講義だけ履修すれば十分だと思います。

講義を履修して、このゼミに関心を持ってくれる学生が増えてくれることはありがたいですが、講義+αを期待しているとすれば、時間とグループワークくらいしか付加価値がないので、どうかご深慮ください。

ゼミでは、一人一人の学生に、より時間をかけて法的な考え方や、文章の書き方、プレゼンテーションの仕方を学んでいただけるように、最善を尽くしたいと思います。また、グループワークでは、ゼミ生がまんべんなくさまざまな新しいグループで、忌憚ない議論ができるように工夫していきたいと思います。




Photo taken at a building in Hong Kong, CHINA