2016年8月21日日曜日

ゼミの進め方

1.ゼミは、主に次のような形で進めていきます。グループワークとプレゼンテーションで構成されていますが、プレゼンテーションには、個人のものとグループのものがあります。
  • 1週間または2週間で1つの問題についてグループごとに意見をまとめてもらい、皆で議論します。
  • 1週間ごとにグループを変えて、さまざまなヒトからなるグループで議論してもらいます。原則、3名で1グループ、6つのグループを作ります。
  • ゼミ終了後、グループの中で選ばれた人(じゃんけんで負けた人など)は、グループの議論(途中経過でもよい)をメールで報告します。1つのグループ(じゃんけんで負けたグループ)の内容は、このウェブに掲載していきたいと思います。
    • 報告の際には、グループメンバーの名前(名字だけでもOK)、役割分担、論点、議論の結果、議論の方向性と中身の要約というフォーマットでお願いします。分量は、ミニマムでパワポ1枚、マキシマムで2枚とします。
    • 役割分担は、たとえばですが、タイムキーピング、メモ、司会、論点の分解や整理、リーガルリサーチなどいろいろとあります。毎回、異なるものに挑戦してください。
  • ゼミでの発言の仕方は、結論を最初に(yes or noとか、こうすべき、こうしないべきなど)、理由を簡潔にあとから述べるようにしましょう。理由についても、2つあるとか3つあるとか、事前に数を決めたりすると頭がよく聞こえますし、聞いている方も理解しやすいです。
  • 毎週、最初の5分間と最後の10分程度をプレゼンテーションの時間に宛て、できれば医療関係、みつからなければそれ以外でも構わないので、法律関係の疑問を自分なりに考えてみた結果を報告してもらいます。
    • 最初の「5分間トーク」の担当者は、ゼミの最後にじゃんけんで決めますが、1セメスターで1人1回を限度とします。ただし、5分間トークについては拒否できるものとし、拒否された場合には小職の方で進めます。
    • ゼミの最後の10分間は、30秒ないし1分間ピッチとして、個人でプレゼンテーションをしてもらいます。即興のテーマについて、話してもらいます。

2.ゼミで提示される課題への取り組み方
 ゼミでは、「法的に考えて、自分や自分の仕えるヒトのために法を使いこなすための訓練」を何度も繰り返し、楽しく行っていきます。どうやってやるかというと、下記のとおりです。
  • 言葉の定義を問い直す(言葉の意味をより明確にして、文言解釈で勝負できる課題なのか、そうではないのかを見極める)。
  • 憲法上の問題か、それとも条約、法律、政令、規則(告示)レベルの問題か、はたまたガイドラインのように強制力のない指針が関係している問題なのかを意識して回答する。
  • 必要に応じて関連条文を確認し、その解釈を示した判例があればより上級審の判例を、なければ所管行政機関の見解を調べる。自分たちの見解と同じならよいが、異なるのならば判例や行政機関の見解を批判できないか考える。
  • 相手方(自分とは異なる見解のヒトやグループ)から受けるであろう批判を想定し、その反論も用意する。
  • グループの見解を紙やファイルにまとめる。簡潔であれば簡潔なほどよく、ここでも結論が先、理由づけは後に記載すること。
  • 全部の問題を解こうとしない。できる範囲でよいし、できる問題から進めてくれればそれでよい。
  • 医療の指標=Access, Cost, and Quality
  • 医療の質の要素=Structure, Relationship, and Outcome
  • 生命倫理4原則=無危害、善行、自己決定、正義


Photo: taken from a building, located at Roppongi, Tokyo, JAPAN