2019年9月16日月曜日

ギヤはそんなに簡単に変わらない!?

ゼミに入って「法律バカ」になってほしいと、僕はぜんぜん思っていません。法律に詳しくても、就職できるわけじゃないし(笑)、そもそも、問題を解決できるわけでもない。それだけは、ぜったいに間違えてはいけない、はき違えてはいけない、と思っています。

3年生の後期になると、否応なしに就活を意識し始めます。行きたい企業、自分のありうべき未来を考えて、それに向かって努力する人が増えます。それは、ぜんぜん悪いことじゃない。でも、人間、そんなに簡単に変われないです。ギヤを変えて就活モードにってそんなに楽じゃないし、なかなかできないんですよ。確かに、就活テクは学べるし、プレゼンも上手くはなる。それでもダメなものはダメなんです。人間としての魅力、一緒に働きたいと思ってもらえるかどうかは、一筋縄ではいかないから。数か月で魅力的な人間になれるならいいんですけど、そんなはずないので(笑)。

僕のゼミに入ったから魅力的になれるなんて、僕はぜんぜん思っていません。僕が伝えられるのは、法的な知識を蓄えても、ぜんぜん魅力的にはなれないし、一緒に働きたいとは思ってもらえないってこと。所詮、法的な知識は「知識」でしかない。ないよりはましだけどそのままでは使えないし、所詮は過去の話をどのくらい覚えているかだけ。それに長けた人、過去しか重視できないヒトなんて魅力に欠けるって思いませんか?

皆で一緒に一生懸命考えたり、手足を動かして何かを作り上げられる人、そこで法的な知識、マネジメント能力、感謝、謝罪ぜんぶ駆使できる人、そっちの方が僕は好きですし、そういう人がゼミ生であってほしい。実際はそうでもないんだけど(笑)。

ゼミの選考がそろそろはじまりますけど、僕は「法律バカ」を採用したいとは思いません。成績の良さだけより、センスを問いたい。法律の限界を知り、その限界を何かで補って世界を少しでもよくできるような人と、一緒に二年間勉強したいんです。お互いに、まだ伸びる可能性を信じて。

ギヤはそんなに簡単に変わらないから、日々、大事にしませんか?
4年なんて、意外とあっという間ですから(笑)。