2019年2月24日日曜日

2019年度の入門演習に向けてー「法」を使いこなすスキルを磨こう

1年生の皆さんは入門演習、どうやって選択しますか?先生で選ぶのもよし。先輩の意見を聞いていくつかに申し込んでおき、入れたプレゼミで満足するのもよし。僕のプレゼミでは、本ゼミと同じように医療と法を題材にしていますが、本ゼミより基本的な部分、法を使いこなすスキルを磨き上げます。

たとえば、あるレストランでドレスコードとして「正装」が求められていたとします。あなたなら、どんな格好で行きますか?タキシードやワンピース?辞書で調べても、具体的に何を着たらいいかわからない。何を着たらいいですかってレストランに聞くのは3流というか、自分らしさがないです(笑)。連れの方と着たいものがあるとしたら、「ドレスコードでいう正装にこういう服装は含まれていますか」、って聞いたらいい。そうすれば、自分らしいファッションとドレスコードの両方をできるかぎり守ることができるかもしれない。髪型はどうでしょう。服装は電話で事前に確認するとして、派手な色付きのアフロヘアーでそういうレストランに行ったら、無事に入れるのかどうか。タキシードを着ているから許されるのかどうか。最終的な答えは、レストランしか知らないですね(笑)。レストラン独自の「正装」という概念かもしれないし。

僕らは、法学部で法律を学ぶとき、こういう曖昧な世界があると思って学んでいるかな、って思うんです。実は、毎日のニュースを注意深く眺めてみると、こういう言葉の処理次第で結論が変わりうるケースを目の当たりにします。法を使いこなすというのはすなわち、言葉を駆使して自分ないし自分のクライアントに有利な世界を作り出すということです。

医療は人の生死に関係していて、医療と法ではそういう世界を学びます。間違いがあってはいけない世界だけど、実際には人は誰でも間違える。僕もあなたも、あなたの関係者もその間違いに巻き込まれるかもしれない。そんな世界で法はどんな役割を果たすべきなのか、果たせるのか。それを一緒に考えてみたいです。

入門演習では、人前でしっかりと自分の意見を話せるようになることも大事な目標です。
他の人と異なる意見でも関係ない。むしろ、人と違う意見を言えるようになるってことを
目指します。入門演習が終わるころには、メモを使わずに、人の目を見て話せるようになります!

どのくらいの学生が関心を持ってくれるかわかりませんけど、もしよかったら一緒に勉強しましょう。「わたし、後悔はさせないので」。もちろん、本ゼミは別のゼミに行ってくれてオーケーです。