「ペンは剣よりも強い」ってよく言われますけど、そこまで言わなくても、世の中に出たら「文章」ってとても大事です。どんなに良い文章も、嘘っぽく見えたり、きれい事を言ってるだけだと、それだけで信頼を失います。
一度も出会ったことのないヒトに、会って欲しい、お願いしたいって言う場面を想像してみましょう。ネット上に関連情報がなければ、会うか会わないかを判断する材料は、文章の内容と書き方、それだけです。どうしたら会って貰えるかとか、考えたことありますか?ナンパのように、数打てばいつかは当たるっていう世界ではないです(当たらないかもだけど(笑))。数を打てない場面はあります。どうしてもこの人に会ってお願いしなければならないとき、電話、メール、手紙、出待ち、仲介者に頼むなどなど、幾つかの手段がありますけど、どうしますか。電話、メール、手紙が一番使いやすいです。問題は、それらの手段をどう効果的に使うか、です。
今日はずっとレポートを読んでいましたが、やはり、相当の差が出てきています。自分にしか書けない文章を書いているヒトと、そうでないヒトがいるからです。ゼミでは、1回ごと、レポートのテーマになるくらい重たい問題を扱っています。そのまままとめるだけで、普通のレポートにはなります。問題は、どうやって何を書くかでしょう。ゼミでは、あくまで僕の想定した流れで議論が進められ、ほぼ想定どおりの回答が並びますよね。細かい点は違っても、大枠ではそれほど差が出ない。レポートでも同じことをするのか、それとも同じ内容でも違うテイストを組み込んでいくか。後者の方が評価は当然高くなる。
人は誰でも、一生懸命に用意された文章に心を打たれやすいです。本気で頑張ったかどうか、それは試験でもレポートでも、見れば分かりますから(笑)。とくに、すでにゼミで扱ったトピックの場合、よく分かります。差が出やすいです。一生懸命に書かれたレポートには、コメントを入れたくなりますよね。
プレゼンと簡易メモは連動しているってよく話しますけど、ゼミで扱った内容でレポートを書いてみると、その意味が分かるはずです。レポートになるくらいの内容を、2分のプレゼンで話し尽くすのは骨が折れます。どうやってやるのかといえば、簡易メモにまとめるときのように、大胆に、結論から思いっきり短くまとめるんですよ。本当に重要な本質だけ取り出して、わかりやすく話さないと、2分には収まらないからです。
ゼミでは、皆、同じことに取り組んではいますが、やり方次第で、おそらく相当の差が出てきます。よりよく課題に取り組んだ方がよいです。もちろん、自分なりにです。
文章って、皆さんが思っているより大事です。是非、少しでも上手く書けるように、自分なりの文章を書けるように努力してください。