「時間をぎりぎりまで使え。そして、納得できてからそっと行動に移せ」、というのは僕が上司から貰った数少ない教えの1つです。難しい案件であればあるほど、焦って処理したくなるものです。そういうときこそ、自分がボールを持っている時間、ないし、持っていられる時間をできる限り長くして冷静に考えてみましょう。ボールが相手にある間は、そんなに余裕はないです。何が起こるか分からないですし、相手が何かをしてくるかもしれませんし。上司は偉いから、というのもありますが、通常、難しい案件は皆が手を出して、影響を最小にしようと努力します。努力の結果、事態が悪化することが多いです(笑)。そういうときには、今何が起きているのかを見極めて、相手の行動を把握してから自分の行動を始めた方がよい、というわけです。「やみくも」に動いてよいことはない、という経験からの教えですね。もちろん、損害が拡大しないように試みるのは当然ですが、処理の「一手」は、「タイミング」がモノを言いますからね。
失敗しても死ぬわけではない、というのも教わりました。日はまた昇るってことです。たいていのことは、どうでもよいことだと。真摯にお詫びしたり、代わりを探せば済む。そう思えないと、仕事はできないのだ、と教わりました。若いうちにたくさん失敗して、年を取ったら逆に若手の責任を取ってやるのだと。
何事も上手くいかないときこそ、チャンスかもしれないですよ。自分を変えられる。もちろん、簡単には変わりませんけどね。日はまた昇る。
(A photo taken in Aug. 2018, around Ikebukuro, Toshima-ku, Tokyo, JAPAN)
