ゼミで得ておいたらよいものが2つあります。それは、1つは「友人」、もう1つは「他の人ができないであろう活動」です。以下、順に簡単に説明します。
大人になると、なかなか友人を作るのは難しいですが、大学時代にはそれが可能です。大人になると、誰しもさまざまな利害関係があって、損得関係のない本当の友人になろうとしても、不可能に近いように思います。大学時代には感じることのできない壁が、大人になると実感できます。だからこそ、(サークルでもバイトでも構いませんが)ゼミなどを通じてぜひ掛け替えのない友人を1人でも作ってください。それは、人生にとって"priceless"な財産になると思います。
友人作りに加えて、何かしら他の人にはない、他の人ができないようなことに挑戦して欲しいなと思います。大学生活はアッという間に過ぎ去っていきます。その貴重な時間の間に、一生懸命勉強して、それを何かの形に残すのでもよいですし、何かを企画して他のヒトを巻き込んでみるのでもよいです。大学生活を終えるころには、否応なしにヒトと比べられる世界に入ることになります。就職活動がよい例です。自分が秀でているのは何か、どこか他のヒトと違う優れた点なのか、具体的な例で示す必要があります。1つでも2つでも、自分なりのエピソードがあったらよいと思います。そのエピソード作りのために、ぜひゼミを使ってほしいです。目立たなくてもよいですし、どんな小さなことでも構いませんが、自分しかできないことを持っておくことはとても大事だと思います。
僕が大学生の頃、ゼミで友人を作り、掛け替えのない活動を行えたのかといえば、実はそんなにうまくできていません。引っ込み思案で自信がなくて、そんなことぜんぜんできませんでした(笑)。でも、だからこそ、学生の皆さんには頑張ってほしいなと心から思います。
ゼミは、おそらく大学/学部が提供している最も重要な付加価値を生む場の1つです。素晴らしい友人と巡り合い、かけがえのない活動を行える場に、ぜひしていきたいですね。
Photo taken at a building located in Toranomon, Tokyo, JAPAN


