2018年度からのゼミに応募していただいた学生の皆様、本当にどうもありがとうございました。募集人数よりも多くの学生に来ていただき、心から嬉しく思います。ゼミに所属する現4年生や現3年生の活躍のおかげでしょうね。そういう意味では、現ゼミ生に深く感謝しています。
じりじりしたり、いらいらしていませんか?おそらく、他のゼミよりも応募から面接までの待機期間が長いので、少し嫌な気持ちになるかもしれません。そう思ってコラムを書くことにしました。今回のスケジュールは、僕の学内での仕事の都合が影響しているので、申し訳なく思っています。本当に申し訳ございません。
面接までの時間は、実は非常に大事です。応募してしまった後ですけど、もう一度自分と向き合って本当にこのゼミに入りたいのかについて、改めて考えることができるからです。嫌になったら、別なゼミの二次募集に回ることもできますし、何より、ゼミに入らないという選択肢もあります。
本当にこのゼミに入りたい、それをどうやって証明するのか。法学部に在籍していると、証明方法などはあまり考えないかもしれませんね。不法行為法の授業や、その他の場所でもよく話すのですけど、目の前のリンゴがどのくらい甘くて美味しいかは、実はこの目の前のリンゴだけ見ていても、食べても分からないんです!糖度計を使って目の前のリンゴの糖度を調べても、糖度の指標がなければ、どのレベルだと甘くて美味しいリンゴなのかわからないでしょう?要するに、他のリンゴと比べて初めて目の前のリンゴの甘さや美味しさは理解できるに過ぎません。
ゼミも同じです。このゼミの良さや特殊性は、他と比べてようやく理解できるはず。他のゼミについてわからないなら、このゼミがよいとか特殊だとかということは分からないのではないか、と僕は思います。分からないならどうするか。簡単に言ってしまえば、調査したり、インタビューすれば良いです。
面接までの時間の中で、ミスマッチがないのか再度ぜひ確認してみてください。その確認の中で、やっぱりこのゼミに入りたいんだと思えるヒトが残ってくれたら率直に嬉しいです。
ちなみに、ゼミの応募と就活のプロセスは非常に似ています。A社がいいからA社しか見ていない、というのは聞こえはよいのですけど、逆に言えば、本気でA社がよいのか考えていないし、評価もしていないことになります。A社の中で活躍されている方々にしてみれば、目の前の学生が同じような観点で同業他社ではなくA社に居たい、A社で働きたいと考えているとしたら、そんな学生と働いてみたいと考えるのはごく自然です。そこまでに至るには、業界を絞ったり、企業を絞るまでに具体的な「生」の情報に触れて、自分で考えてみないと足りません。
僕より優秀な先生や、ゼミ飲みが楽しい先生はきっといます。ゼミ生と仲良くなれるゼミもあるのではないかと思います。僕のゼミは、既存のゼミのアプローチとはぜんぜん違うので、それに魅力を感じられないなら、きっと2年間を無駄にしてしまいます。プロセスも大事にしますが、僕は結果に繋がらないプロセスならば意味はないのでどんどん改善すべきだと考えています。そういう意味で、僕のゼミは常に変わり続けています。最後に、僕はこの世の中で、苦労したヒトが必ず成功できるとは思っていません(苦労した分だけ、そのヒトが成長するとは信じていますが)。
長くなりましたけど、学生の皆さんにとって充実した、そして意味のある待機期間になりますように。