2018年3月22日木曜日

2018年度入門演習の結果(簡易ご報告)

僕が担当する2018年度の入門演習は後期からはじまりますが、結果が出ました。成績の分布はさておき、優秀な学生がたくさん応募してくれたことにつき、心からお礼申し上げます。本当にどうもありがとうございました。

男女比は崩れており、17名中14名が女性、3名が男性です。原因は不明です。例年、比較的女性が多くなることはありましたが、ここまで比率が崩れることはありませんでした。応募者のプロファイルがわからないのですが、第一希望の方の中で成績順となることから、このような結果となりました。本当に申し訳ございません。

入門演習の選考で漏れてしまった学生については、とても残念です。ただ、アメリカ法や関連の講義で一緒に勉強できますし、何より、演習自体の選考はまた別になりますので、もしよかったら再度申し込んでください。

僕の入門演習は開始時刻が遅く、履修しにくいことで批判されていると思います。
その中で、こうして申請してくれた方々、そして幸運にも合格された方々に対して、改めて深く感謝申し上げます。

今年は、実はドラマのネタをいくつか使ってみようかと思っています。「アンナチュラル」とか、最近観なおしていますが、法律問題がたっぷりですね(笑)。「不自然死究明研究所(UDIラボ)」というビジネスにおいて、際どい法律問題がさまざまな形で生じ、それを潜り抜けて法医学者としての理念と、ビジネスとしてのサステイナビリティを実現する、というお話は、法学部生として"Don't miss it"です(もう最終回も放映されてしまっているみたいですけど)。


2018年3月18日日曜日

Toward a value based seminar

もうすぐ2017年度の卒業式を迎えますね。2018年度がはじまります。ワクワクする一方、毎年、どうなることかと恐怖を覚えるのが3月末です。

学生の皆さんの気持ちはわかりませんが、教える側だって新学期は非常に緊張します。どんな学生と学ぶのかわからないですし、毎年同じ内容を教えるわけにもいかないですしね(笑)。毎年、同じ教科書を同じように教えるだけなら、僕らは給料を貰えなくなってしまいます。バリュー・クリエーションがゼロだからです。むしろ、時間の無駄なのでバリューを減らすだけです。

僕は、米国で「value based healthcare」という仕組みを学んでいるところですが、医療だけではなく教育の分野でも、いずれ「value based education」という大きな流れが生まれると思いました。すごく単純化していえば、教育の現場は大学という場所に限られなくなり(e.g., 場合によっては大学が一部について予備校を活用する)、アウトカムの向上を目指してさまざまなステイクホルダーと協同し、教育のコストをできる限り減らしていくとともに、アウトカムの向上に対してボーナスを得る、という仕組みです。教育がビジネスに成り下がる、って怒る先生方もいるでしょうけど、仕方ないですね。生きる糧を提供してお金をもらうのが「教育」ですから。高等教育えあれば、なおさらそうです。

ゼミは教育の中で最もバリューを出せる部分の1つですが、僕は自分がゼミでどのくらいのバリューを出せているのか常に問い直しています。そもそも、バリューはどうやって計算することができるのかも含めてです。楽しい、知識が増える、友達が増える、リーガルマインドを駆使できる、就職に役立つなどなど、バリューの計り方はさまざまですし、各ゼミ生によってバリューのとらえ方は違うでしょう。その中で、僕は1人1人のゼミ生に満足してもらいたいのです。

あと少しで新学期ですが、皆さんも自分を磨いて、2018年度の講義やゼミに臨んでください。


(A photo taken in Washington D.C. in 2018)


2018年3月8日木曜日

2018年度入門演習の募集につきまして

2018年3月9日から、2018年度入門演習の募集がはじまります。僕のゼミにどんな学生が、どのくらい応募してくれるのかわかりませんが、少し、2018年度に向けた抱負を記載してみたいと思います。

一言で入門演習を表現するなら、「法律嫌いでも楽しめるお得なゼミの入門」ですかね(笑)。2年次は、4年間の中で最も楽しい反面、最も変われる大事な時期です。冬学期、遅い時間にはなりますが、皆さんを失望させない入門演習を提供したいと思っています。

入門演習の内容は、3年次からの演習の内容を凝縮したものになっています。そういう意味では極めて「お得」で、2年分(卒論を除けば1年半です)を半年で済ませられる内容になっています。法律が嫌いな人を好きに変え、プレゼンができるようになれるゼミを目指しています。

なお、入門演習に選ばれたからといって必ずしも3年次以降の演習にも選ばれるわけではありません。なので、2年次は別のゼミ、3年次は僕のゼミというスタイルでも、その逆でも関心を持って下さった学生にはぜひ応募してほしいと思います。

昨年度までは、応募してくれる学生が多くて、入れなかった学生もいたように聞いています。とりあえず応募してみないと入れない、とはいえ面白いかはわからない、そんな状況できっと悩まれると思います。悩んだら、先輩にぜひ聞いてみてください。授業に出たことがある人は、僕のスタイルを知っているとは思いますけど、ゼミは授業よりもっともっとインタラクティブに進みます。出席だけして、一回大変なレジュメを作成して終わり、そんなゼミがよいあなたは、別な入門演習を選んだらよいです。僕の入門演習では、毎回が勝負。その代わり、予習は一切いらないです。復習も、ぎりぎりまで減らしています。

このブログを読む人は少ないと思いますが、もし、読んだ方がいたら、少しでも入門演習を選ぶ時の参考になれば幸いです。

それでは、皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしています。